

お知らせ・ブログ
2025-06-26 21:07:00
🌱「つまずきの本当の怖さ」エピソード①
~小数のわり算がわからなかった理由~
【学年・状況】
中学3年生。数学と理科(特に「濃度」の単元)が苦手で、計算問題に多くのミスが見られました。
【気づいたきっかけ】
何度教えても、小数のわり算の理解があいまいで、根本的に計算の仕組みが定着していない様子でした。
「もしかして小4か小5のときに、病気か何かで長く学校を休んでいたの?」と聞くと、
「いいえ、休んだことはありません」との答え。
そこで、「もしかすると、落ち着いて授業を受けられない時期があったのかもね」と声をかけたところ、
その生徒は「ああっ…」と大きな声を上げました。
【背景にあった心の状態や出来事】
思い出したのは、小4~小5の頃のこと。
当時仲良しだった5人グループが、ある出来事をきっかけに2つに分裂。
その子は、両方のグループから誘われ、板挟み状態になりながらも、
「前のように5人で仲良くしたい」と強く願い、ひとりで悩み続けていたそうです。
その間、授業に集中できない状態が続いていたことも、今になってようやく思い出したとのことでした。
【どう対応したか】
本人の気持ちに寄り添いながら、小学4・5年の「小数のわり算」を基礎から丁寧に学び直しました。
焦らず、確認と演習を繰り返す中で、少しずつ理解が深まり、自信も回復していきました。
【その後の変化】
苦手だった計算がスムーズにできるようになり、理科の「濃度」も理解できるように。
無事に中学校を卒業し、高校・専門学校ともに第一志望に合格。
卒業後は国家資格を取得し、現在はプロとして活躍しています。
【伝えたいこと】
学力に問題がないように見える子でも、心の揺らぎや環境の変化でつまずくことはあります。
その“つまずき”を見逃し、原因に気づかないままだと、
「自分はできない」と思い込んでしまい、自信喪失 → 自己否定 → 不登校 → 自殺願望…と、
負のスパイラルに陥ってしまうことさえあるのです。
だからこそ、大人が「なぜこの子は今つまずいているのか?」に目を向けること。
そして、寄り添い、必要な学び直しの場を提供することが、子どもたちの未来を守る第一歩になると私は信じています。
このような生徒たちを支える日々の中で、当塾から高校を卒業した生徒の約半数が、国公立大学に進学しています。
📌 詳しくは → 合格実績(公式HP)
それは「つまずき」が解消され、自信を取り戻し、子どもたちが本来持っている力を発揮できた結果だと思っています。
本来、子どもたちは、つまずきさえしなければ問題なく成長できる力を持っています。
しかし現実には、ほんの小さなつまずきがきっかけで、
「落ちこぼれ」とレッテルを貼られ、自信を失い、可能性を閉ざされてしまうこともあります。
私は、それが何よりも残酷なことだと感じています。
だからこそ、つまずきを早期に発見し、丁寧に向き合い、自信を取り戻せるよう支えていくことが大人の役割だと思うのです。
📣 そんな想いから、子育てセミナーを企画しました。
『学習のつまずきの本当の怖さを知っていますか?』
🗓 7月6日(土)開催
📍 場所や申込方法などの詳細は、下記をご覧ください。

