お知らせ・ブログ
2019-06-27 20:04:00
ある日の授業風景
自己紹介で難病患者ということを公表しています。
私は、大腸がありません。
その為に慢性的に脱水症状が出てしまいます。
大腸を全摘した方に多い症状です。
外来で点滴を受けていましたが、今は在宅で点滴を受けています。
普段は、塾の始まる前に終わらせるようにしていましたが、今日は点滴開始が遅れたために授業中も点滴をしていました。
点滴をしながら体験に来られた方の対応もしました。
もちろん、事前にご説明してご了解の上の事です。
以前、生徒に授業中に点滴をしていいか聞いたところ、子供たちは何とも思っていない様でした。
むしろ、何を今更といった顔をしていました。
気にしていたのは、むしろ私の方でした。
子どもたちの「別にいいんじゃない」の言葉で
ありのままの自分を受け入れる事が出来たように思います。
子どもたちの柔軟さに改めて感謝。
病気になって、沢山の事を学びました。
当たり前がどんなに素晴らしいか、すごいことか失って初めて知りました。
人生って、本当に色々な事があります。
私は、どんなことも気合と根性で乗り切れると思うタイプでした。
でも、病気になってどうにもならない事、自信を失う事を味わいました。
自信を失う事の恐怖は計り知れない事だと実感しました。
だからこそ子供たちに伝えたい。
どんな環境下でもしっかり生きていくために今、何を学ぶの?と。
目先の成績も大切だけど、沢山の経験をする事はもっと大切。
中でも失敗から沢山の気付きが生まれる事を知ってほしいと思います。
失敗を恐れないようになるためには、この失敗に学ぶことをどれだけ経験するかだと思います。
私が失敗は宝物と言っているのは、そこから何を学ぶのかを気付く訓練だと考えているからです。
ここにスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授の理論をご紹介します。
「成功体験や失敗体験から如何に謙虚に学ぶことができるかということ。特に失敗の機会というのは、自己成長にとっての「計画された偶然」のようなもの。過信しない程度に自信を持ち、常に学び続ける姿勢こそが自己成長の上で重要なこと」
「計画された偶発性」理論を実践するための五箇条
- 好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続けること
- 持続性:失敗に屈せず、努力し続けること
- 楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
- 柔軟性:こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
- 冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと