お知らせ・ブログ
2026-09-17 10:11:00
約2年前に印刷したプリント
昨日、6年生の子が、家庭で学習したプリントを持ってきてくれました。
よく見ると、そのプリントを印刷したのは、なんと約2年前!
小学4年生のときに、自分で「勉強しよう」と思って印刷し、持ち帰ったものでした(笑)
約2年間、処分せずに持っていて、今回きちんと取り組んで持ってきてくれたことが私はとてもうれしかったです。
当塾では、保護者の方からご希望があった場合を除き、よほど必要な事情がなければ、こちらから強制的にプリントを持たせることはしていません。
子ども自身が「やってみよう」と思ったときに、自分でプリントを選び、印刷して持ち帰ります。
でも、持ち帰ったからといって、必ずすぐにできるとは限りません。
「やろう」と思って持ち帰ったけれど、疲れてできなかった。
ほかのことをしているうちに、後回しになってしまった。
そんなこともあります。
そのようなときは、無理に家庭で終わらせなくても大丈夫。
後日、塾へ持ってきて、そのプリントに取り組んでもよいことにしています。
約束は一つだけ!
自分で印刷したプリントを、無駄にしないこと。
すぐにできなくても、叱られることはありません。
自分のペースで、できるときに取り組めばよいのです。
このような安心感があることで、子どもは少しずつ、自分から学習するようになっていきます。
以前に、ある中学生が、自分からかけ算の九九を復習していました。
九九が分からないわけではありません。
ただ、少しだけ不安なところがあり、それを確かめるために、自分で必要な学習を選んだのです。
その後、その子は計算ミスをまったくしなくなりました。
誰かに「九九からやり直しなさい」と言われたのではなく、自分で不安に気づき、自分で確かめ、自分の力で次へ進んだのです。
当塾が大切にしているのは、子ども自身が「指導されている」と感じないように指導すること。
でも、何もせずに待っているわけではありません。
その子の様子を見ながら、必要な教材を用意し、自分で選び、自分で気づき、自分で動ける環境を整えています。
大人が先回りして、
「この子にはできない」
「この子は勉強が苦手」
「きっと何か問題がある」
と決めつけてしまうと、子ども自身も「自分にはできない」と思い込んでしまうことがあります。
もちろん、必要な支援を考えることは大切です。
けれども、今できないことが、この先もできないとは限りません。
急がせず、強制せず、その子が自分で動き出せるように支える。
そんなふうに、安心して学べる「悟られない指導」を心がけています。
塾を始めて15年。
養護教諭として、母親として過ごした時間まで含めると、子どもたちを見続けて気づけば半世紀近くになります(笑)
その長い時間の中で、自分に必要な学習に気づき自ら取り組めるようになった子を私は何人も見てきました。
だからこそ、子どもは自分のペースで自分から学ぶ力を育てていけると自信を持って言えます。
今回の約2年前のプリントは、そのことを改めて感じさせてくれた一枚でした。